現代の日本の社会システムでは、心に何かワクワクするものを持たないと基本、鬱になると思う。
国家・民族全体の悲願は消失し、エスカレーター式は廃棄され、もうただ待っていても「生きる気力」は付与されないからである。
感性が繊細で鋭敏な俺は、そうなることは、まだ自分が思春期で、まだバブルの余韻が残っていた90年代から感覚的にわかっていたんだぜ。
当時の親世代の感覚で勧められた公務員や農協職員などの話にはすべてまったく、体のはじっこの細胞の末端の感情のひとつさえピクリとも反応しなかった。
言い替えれば、ワクワクしなかった。
地元の進学校に通っていたので、公務員などの職に就くことも可能だったのだろうが、自分でもなぜかわからぬほど魂がまったく動かないのだからしょうがない。
そんな自分の実兄がまさに地元で公務員をしていて、世話になることも多いので、悪く言う気はないのだが、自分はできないのだからしかたないのだ。
18歳の頃、「公務員になって、年とって、60歳になって、人生を終えるんだ」とイメージしてみたときに、血の気が引き、足がガクガクと震えて、ジョージョーと失禁しそうになった。
当時、周りの友人が公務員になれたと喜んでいる横で、なぜ俺はおしっこを漏らしそうになっているのか自分でも理解できなくて、俺は頭がおかしいのだろうかと、それがまた恐ろしかった。
それ以来、ある意味、この恐ろしさから逃げるように走り続けているようなものだ。
そんな中、「なぜこいつは絶望して、鬱になって、自死しないんだろう」といつも不思議に思う男がいる。
ターザン山本だ。
カリスマと呼ばれたプロレス編集長の座を追われ、妻を二度まで他の男に寝取られ、一見なにもかも失ったかに思えるが、彼は「俺はよぼよぼの不死鳥ですよ」とばかりに、無敵に生き続けている。
先進国でありながら自殺大国である日本の病理を解くヒントを、この男が持っているのかもしれない。
ターザン氏が住む葛飾区立石まで行く交通費がおしいので、近々、電話をして「現代人の抗鬱・最強理論」について話を聞いてみようと思う。
<プロレス総選挙2018・投票ページ> http://number.bunshun.jp/list/sousenkyo/2018
プロレス総選挙2018。ターザン山本のマニフェストを一つ発表します。それは女子レスラー、井上貴子とのシングルマッチ実現。私が勝ったらデート。完全フォール勝ちなら婚約。そういうルールだ。押忍!
ターザン 山本さんの投稿 2018年5月18日(金)